児童1000人防災考える 西条でサミット
愛媛県西条市の小学校25校の6年生約1000人が集まり、防災対策などについて意見を交わす「子ども防災サミット」(市など主催)が16日、同市神拝の市総合文化会館であった。10年目を迎え、「災害に強い西条市にしよう!」をテーマに大規模災害への備えを確かめ合った。
同市では2004年の台風で大きな被害が出たことを受け、06年度から小学6年生が防災に関し地域の課題などを学ぶ「12歳教育」を実施。サミットはその一環で、それぞれ学んだ内容を発表する。
16日は2校の代表が登壇。氷見小は地震や台風の際、校区では土砂崩れや津波の恐れがあるとし、家具の固定や、災害時に171(災害用伝言ダイヤル)に電話して声を残す大切さを紹介した。周布小は東予高校の生徒らから建物の「筋交い」の重要性を学んだと報告し「防災にゴールはない。必ず起きる南海トラフ巨大地震に向けて自分にできることを続けたい」と述べた。